短編小説 【ふたりといた時間】第20話:ふたりだけのお留守番 年に、2〜3回ほど。ほんの短い間だけど、家を空けることがある。ちょっとした旅行——そんなとき、はなとぶんは、ふたりだけでお留守番だ。出発の支度をしていると、はなとぶんはなんとなく気配を察する。いつもなら寝ている時間なのに、どこか落ち着かない... 2025.10.06 短編小説
短編小説 【ふたりといた時間】第19話:夜中の大運動会 あたりは真っ暗。カーテン越しに、街灯のオレンジ色がぼんやりと差し込んでいる。時計を見れば、深夜1時。静かすぎる夜——のはずだった。……ドドドドド!どこかで何かが転がる音。続いて、「ウォーン!」という軽めの鳴き声。『……やってるな』はなとぶん... 2025.09.29 短編小説
短編小説 【ふたりといた時間】第18話:またたび食べて酔っ払い事件 またたびをあげてみようと思ったのは、ある日ふと読んだ本に"猫のストレス解消になる"と書いてあったから。仕事で家を空けることが多い私は、ふたりに寂しい思いをさせているかもしれないと、ずっとどこかで気にしていた。せめて、ほんの少しでも気晴らしに... 2025.09.22 短編小説
短編小説 【ふたりといた時間】第17話:はじめてのお風呂、兄弟の絆 はなとぶんをお風呂に入れるというのは、もう戦場だ。リビングで捕まえようとすると、するりと転がって逃げるはな。 そういえば引っ越しの車中で、キャリーケースの中で「にゃあぁぁっ!」と大げさに鳴いて、大変な抗議の嵐だったっけw。——まずは、はなか... 2025.09.15 短編小説