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はなとぶんの時間

【ふたりといた時間】最終話:「ふたりに教えてもらったこと」

はなとぶんが旅立ってから、どれくらいの時間が流れただろう。季節は何度も巡った。暑い夏も、寒い冬も過ぎていった。だけど——私は1日たりとも、ふたりを忘れたことがない。断言できる。朝、目が覚めたとき。仕事へ向かうとき。ごはんを食べるとき。眠る前...
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【ふたりといた時間】第47話:夢の中で再会する日

1度だけ。1度だけ2人が夢に出てきてくれたことがある…玄関ドアの向こうから、カサッ、と音がした。まるで、誰かが小さな足で走ってきたような音。——ぶん?そう思って目を向けると、そこにいた。玄関マットの上で、しっぽをふりふりしながら、私を見上げ...
はなとぶんの時間

【ふたりといた時間】第46話:腕の中で眠るように

私はそっと、ぶんを抱き上げた。痩せた身体は、まるで羽のように軽かった。それでも、確かに生きている温もりが腕の中にあった。ぶんの呼吸が、少しずつ浅くなっていった。腕の中で右に、左にと動かしていた体が、やがて止まり小さな胸が、かすかに上下するの...
はなとぶんの時間

【ふたりといた時間】第45話:もがく体、でも声はない

ぶんは、落ち着く場所を探すように、押し入れやテント、こたつの中へと、あちこちを移動していた。今思えば、それは小さな身体で必死に「少しでも楽な場所」を探していたのだろう。ある朝、目を覚ましてぶんを探した。『ぶん、どこだ?』部屋の中を見回しても...